あなたの旦那さんの精子は元気ですか?
35歳を超えると授かるチカラも下がってくるという研究データも出てきています。
WHOの調べでは、不妊の要因の約50%は男性にあるといわれています。
男性不妊の原因には先天性のものと後天性の2種類があり、ストレスやタバコなどの影響は後天性のものとされています。
赤ちゃんを授かるためには、後天性の原因を取り除き、若くて元気な「精子力」が必要です。
そこで、若くて元気な「精子力」をアップさせるために必要な、精子の質を高めて量を増やす7つの正しい方法を紹介します。
知りたいところからどうぞ
精子の質を高めて量を増やす7つの正しい方法
精子の質を高めて量を増やすには、私生活を改善することが近道です。
そのために必要な7つの正しい方法を紹介します。
絶対に禁煙は守ること!
タバコを吸っている人は吸っていない人と比較して精子の数が10~17%程度少なく、精子の運動率も低下すると言われています。
厚生労働省の運営する「e-ヘルスネット」でも、タバコと男性不妊との関係についてこう紹介しています。
男性においては、勃起障害のほか、精子の変形や運動性の低下・数の減少、不妊を引き起こす可能性が指摘されています。
引用:厚生労働省 e-ヘルスネット「喫煙によるその他の健康影響」より
赤ちゃんを授かりたいと思ったら、絶対に禁煙は守りましょう。
禁欲せずに毎日射精すること!
禁欲すればするほど精子が濃くなって妊娠しやすくなる!
こう思っている方もいるかもしれませんが、これは間違いです。
最近の研究では、禁欲期間が短いほど妊娠しやすく、10日以上禁欲すると妊娠率が非常に低くなるというデータがあります。
このデータは自然妊娠ではなく、人工授精によるものですが、禁欲期間が短いほど、妊娠率が高くなることがわかります。
禁欲期間 | 妊娠率 |
3日以下 | 14% |
4~10日 | 10% |
10日以上 | 3% |
14日以上 | 0% |
ちなみに、禁欲期間が1日なら、どうなるかというと、妊娠率が19%と高い数字になります。
では、自然妊娠の場合はどうなのでしょうか?
スペインの研究グループによる試験で、精液所見が正常な男性21名(25〜35歳)に96時間(4日間)の禁欲の後、そして、その後、24時間ごとに射精した96時間後のDNA損傷率を比較したデータがあります。
この研究によると、96時間の禁欲後の平均の精子DNA損傷率が22.2%であったのに対して、その後、24時間ごとに射精した96時間後のDNA損傷率は17.0%と5.2%も低くなっていました。
これらの結果からも、禁欲はせずにマスターベーションでいいので毎日射精するよう心がけてみましょう。
ブリーフよりもトランクスで風通しを良くすること!
精子は精巣(睾丸)で作られますが、陰嚢が精巣を袋状に収めた状態で体外にぶら下がっているのは精子が熱に弱いからです。
ブリーフタイプの下着は熱がこもりやすく、ピッタリしたジーンズもこれと同じようなことがいえます。
股間に熱がこもらないように、下着はブリーフタイプよりもトランクスタイプを選ぶようにしましょう。
熱いお風呂やサウナ、長風呂は控えること!
精子にとって最適とされる環境は、体温より若干低い32~34℃くらいといわれています。
熱いお風呂が好きな方やサウナが好きな方は、頻繁に精子を熱にさらしていることになります。
また、暑いお風呂ではなくても長時間お風呂に浸かることでも体温が上昇してしまい、精子が熱の影響を受けてしまいます。
「熱いお風呂やサウナに入らないとビールが美味しくない」という方もいるかもしれません。
ただ、妊活期間中は元気な精子を保つためにも、熱いお風呂やサウナ、長風呂は控えるようにしましょう。
膝の上でPC仕事をしないこと!
膝の上でPC仕事をすると、精子の質が低下することがアメリカの研究でわかってきました。
ニューヨーク州立大ストーニーブルック校のYelim Sheynkin氏が率いたこの研究では、29人の若い男性を対象に、ノートパソコンをひざの上に載せて使用した際の陰のうの温度を計測。これまでの研究で陰のうの温度が1度以上でも上昇すれば精子にダメージを与えることが分かっているが、冷却パッドを使用してもすぐに温度が上昇すぎることが分かった。
Sheynkin氏は、「(ノートパソコンをひざ上で使用しながら)10分か15分が経過しただけで、安全だと考えられる温度を超えてしまうが、使用者はそれに気がつかない」と説明。「ノートパソコンを使用したからといってすぐに不妊になるわけではないが、頻繁に使用すれば問題が引き起こされる可能性はある」と話した。
引用:ロイターより
精子は熱に弱い、このことを絶対に忘れてはいけません。
自転車に長時間乗らないこと!
長時間自転車に乗ると、EDのリスクが高まることが研究で照明されています。
陰嚢と肛門の間の「会陰」が自転車のサドルで圧迫され、その部分の神経や血管が損傷するからといわれています。
また、EDだけでなく、精子の減少や運動率の低下などの危険性もありますので、長時間自転車に乗るときは股間をサポートするサドルに切り替えたり、たまに腰を浮かせて会陰の血流を確保するとよいでしょう。
育毛剤の副作用に注意すること!
AGA(男性型脱毛症)の治療薬に使われる「フィナステリド(商品名:プロペシア)」という薬の成分が、精子に悪い影響を与えるとカナダで行われている研究などで明らかになっています。
この薬の成分には男性ホルモンの作用を抑える働きがあり、精液の状態を悪化させる可能性あります。
また副作用として、性欲減退や射精障害、精子数の減少、EDなどが起こることが指摘されています。
精子の質を高めて量を増やす栄養素も積極的に摂ると効果的
精子の質を高めて量を増やす方法は禁止事項を守るだけではありません。
妊活のために積極的に摂りたい栄養素もあります。
「精子力」を高めてくれる栄養素を多く含む食べ物
「精子力」を高める食べ物を積極的に摂って、妊活を効果的に進めましょう。
特に外食の多い男性は、これから紹介する食べ物を積極的に摂るようにしましょう。
精子を守る抗酸化作用のあるビタミンEを多く含む食べ物
ナッツ類:アーモンド、ヘーゼルナッツ、落花生など
野菜:かぼちゃ、もろへいや、ブロッコリー、ほうれん草、にらなど
果物:うめ、アボカド、マンゴー、あんずなど
魚介類:あんこうの肝、すじこ、うなぎ、はまち、うになど
植物油:ひまわり油、コーン油、サンフラワー油など
精子の形成・生殖機能の改善が期待できる亜鉛を多く含む食べ物
牡蠣、豚レバー、ほや、わたりがに、毛がに、からすみ、にぼし
男性妊活の味方になってくれる栄養素を多く含む食べ物は、こちらに詳しくまとめていますのでご覧ください。
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